尾上茂氏のウラル

北海道4ディスラリーに参戦して移動中のAPIOの尾上茂氏のウラルがこれだ。

ウラルはロシア製。サイドカーがつくが、オフロードを考えて、サイドカーのタイヤも駆動する3x2である。
第二次世界大戦が始まる前に、ドイツ陸軍は、世界で初めて機装師団を創設した。戦車が、機動戦闘の中心となり、歩兵が戦車を援護する。そのために、兵は装甲車両に乗り、戦車と行動を共にする。ところが、装甲車どころが車用車両も足りない。小型軍用車両の中心はキューベルワーゲンだったが、数がたりないのだ。そこで、ドイツ陸軍は、サイドカー付きのオートバイを大量に採用した。

それが、BMW750オートバイサイドカー付きである。これはキューベルワーゲンの価格の1/3で製造できた。また、機動にとみとても重宝された。キューベルは4人乗り、サイドカーは3人乗りであり、一人しか定員が違わないからだ。また、通信連絡には、軽快なオートバイが重宝したのは事実だ。このBMWをフルコピーしたのが、このロシアのウラルである。
オートバイとかサイドカーの進歩というのは、どうやら1930年代後半で止まったようだ。この2台を比較すると実に面白い。
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