くろがね四起のフロントサスペンション

富士山の帰り、ジムニースーパースージーのクライアントさんでもある(株)カマドを訪問する。くろがね四起の駆動系があるので観察させてもらう。これは『くろがね四起』のフロントサスペンションである。初めて見た。フロントデフキャリアーにダブルウイッシュボーンのアームを取り付け、長大なストロークを実現している。コイルスプリングを左右斜めに配置して、その中には画像では見えないが、緩衝装置(ショックアブソーバー)が入っている。このレイアウトは、バハに出場するレース車両や、パリダカに出ていた競技用にワンオフで作られたパジェロと同じ作り方だ。量産車では、私の知る限りこれほど長いサスペンションストロークがある独立サスペンションの車両は見たことがない。現在見ても、このサスペンションは極めて先進的である。それが、1930年代の車両だというのだから恐れ入る。くろがね四起のフロントサスペンションは、本当にすごいと思う。日本の技術は、飛行機だけではなく、戦前にこのような車両も作れたたのだなと感動しました。歴史ある車両を見ることの大切さを本当に実感しました。技術や知識を後世に残すには物を残すことが大切だと思いました。
- 関連記事
-
- 台北でみたエスクード
- ヤマハコミニュケーションプラザ
- くろがね四起のフロントサスペンション
- ニッサンサファリY60
- サファリ車検と構造変更
スポンサーサイト