初代三菱パジェロのすごさ

2018年はスズキエスクード、VITARAの30年である。そのために、最近はエスクードの原稿をジムニースーパースージーや別冊ムックの原稿を書いている。そんな中でキャリアス編集部に行くと、初代のパジェロがあったので、久しぶりに運転する。『初代のパジェロはすごいなー』と今乗っても思う。フロント独立サス、リヤはリジットのリーフスプリング。乗り心地がジープよりもよくてオフロードが走れる。サイズはジープと同じ4ナンバーサイズ。積載能力、ウエーザープルーフ、どれをとっても優れている。しかし、パジェロのもっとも優れているのは、クロスカントリーカーとしての見切りがいいことだ。運転席から見える視界の広さ、路面の見やすさは今でも最高レベルだ。つまり、操縦しやすいのだ。これはある意味では、ランクルや他の四駆よりも優れている。
このパジェロが1982年にデビューしたときは、私は本当に衝撃をうけた。その驚き、衝撃が、エスクードの開発へとつながっている。パジェロが無ければ、エスクードは思いつかなかった。しかし、三菱はペジェロの良さに気が付かず、3代目はモノコックボデイーにしてしまい、4代目でもその誤りに気が付かずモノコックを継続、ユーザーの支持を失い、パジェロのマーケットは壊滅した。パジェロは、惜しいことをしたと本当に思う。しかし、『パジェロの失敗した理由』を、三菱の人は誰も気がついていない。これは、本当に不思議なことだ。パジェロの消滅に心を痛めるのは、私一人ではないと思う。




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