コイルスプリングの重さとチャタリング
コイルスププリングには性能がある
コイルスプリングの重さの違いについて
4駆の専門家と思われているので、色々な相談を受ける。そのなかで、『サスペンションをアフターのものに交換したら音がでるのでその音をなんとかしてほしい。』というものがある。特に最近は、安いからという理由で、ネット通販などでサスペンションパーツを選ぶ人が増えたため、特に多くなったと感じる。
コイルスプリングの性能を決めるものの一つに『重量』がある。これは、『ホイールやタイヤの重さ』と同次元の話だ。重たいホイールを履くと、車が走らない、極端に発進、加速が悪くなるのを経験された人も多いと思う。実は、コイルスプリングも全く同じなのだ。重いコイススプリングを使うと、バネ下重量が重くなるのでサスペンションの性能が大きく低下する。一流メーカーで製造されたコイルは軽量にできていて性能がいい。しかし、2流、3流の小さいメーカーのバネ屋では、高品質なバネの材料を入手できないため、バネがどうしても重くなるのだ。
ランクル80のZコイルスプリングというワイルドグースのオリジナルコイルの製造でこれを経験した。ワイルドグースでも18年前は、2流メーカーとしか取引できなかったからだ。重いと、チャダリング(chattering)といって、走行中にバネがガチャガチャ鳴る現象がでる。良路ではあまりでないが、ダートを高速度で走行したり、オンロードでも穴が開いているような道路を連続走行するとこのチャダリングがでる。ジムニーのアフターマーケットでは、このチャダリングが発生するコイルがとても多いのは事実だ。実は音が発生しないのは僅かで、たぶん私の知る限り3社しかない。チャダリングがでないのは、一流バネメーカーで製造されたものだけだ。この差は、歴然としている。自分のジムニーでコイルスプリングから音がでる場合は、性能のよい優れたコイルスプリングに交換するしか方法がない。ただし、一流メーカーのバネでも正しく取り付けられていないために音がでることはある。いわゆる、座面の座りが悪いのだ。
コイルスプリングを牛肉に例えるとわかりやすい。おいしくて柔らかい牛肉は高い。神戸牛なんかはその代表例だ。しかし、まずくて硬い肉は安い。しかし、その肉をちょっと見ただけで識別するのは難しいだろう。また、牛肉の栄養価の差は、少しだろう。しかし、その価格差は何倍もある。味については、それほど価値の差がある。コイルスプリングも同じである。見た目で判断できるのは、太さだけである。しかし、その性能差はが、牛肉以上だろう。ただし、価格差は牛肉ほど大きくない。
サスペンションは、ファッションパーツではないので、なるべく試乗させてもらうことに尽きると思う。信頼できるショップで相談したらと言いたいところだが、その信頼できるショップも僅かしかないという現実もある。困ったことだ。

JB23の純正コイススプイリング。1.6kgある。NKH製である。


HMSー2コイルスプリングのリヤ(2インチアップのコイルスプリング)、2.45kgある。フロントは、1.75kgとノーマルに比較して同じレベルだ。中央発条製のコイルである。

HMS-3のコイルスプリングのリヤ、HMS-2と同じ2.45kgである。

アフターで販売されている3インチアップのコイルスプリング。3.4kgあり、ノーマルに比べて1.7kg重い。バネ下はバネ上の10倍の差があるので、17kgボディーが重いと同等になる。
コイルスプリングの重さの違いについて
4駆の専門家と思われているので、色々な相談を受ける。そのなかで、『サスペンションをアフターのものに交換したら音がでるのでその音をなんとかしてほしい。』というものがある。特に最近は、安いからという理由で、ネット通販などでサスペンションパーツを選ぶ人が増えたため、特に多くなったと感じる。
コイルスプリングの性能を決めるものの一つに『重量』がある。これは、『ホイールやタイヤの重さ』と同次元の話だ。重たいホイールを履くと、車が走らない、極端に発進、加速が悪くなるのを経験された人も多いと思う。実は、コイルスプリングも全く同じなのだ。重いコイススプリングを使うと、バネ下重量が重くなるのでサスペンションの性能が大きく低下する。一流メーカーで製造されたコイルは軽量にできていて性能がいい。しかし、2流、3流の小さいメーカーのバネ屋では、高品質なバネの材料を入手できないため、バネがどうしても重くなるのだ。
ランクル80のZコイルスプリングというワイルドグースのオリジナルコイルの製造でこれを経験した。ワイルドグースでも18年前は、2流メーカーとしか取引できなかったからだ。重いと、チャダリング(chattering)といって、走行中にバネがガチャガチャ鳴る現象がでる。良路ではあまりでないが、ダートを高速度で走行したり、オンロードでも穴が開いているような道路を連続走行するとこのチャダリングがでる。ジムニーのアフターマーケットでは、このチャダリングが発生するコイルがとても多いのは事実だ。実は音が発生しないのは僅かで、たぶん私の知る限り3社しかない。チャダリングがでないのは、一流バネメーカーで製造されたものだけだ。この差は、歴然としている。自分のジムニーでコイルスプリングから音がでる場合は、性能のよい優れたコイルスプリングに交換するしか方法がない。ただし、一流メーカーのバネでも正しく取り付けられていないために音がでることはある。いわゆる、座面の座りが悪いのだ。
コイルスプリングを牛肉に例えるとわかりやすい。おいしくて柔らかい牛肉は高い。神戸牛なんかはその代表例だ。しかし、まずくて硬い肉は安い。しかし、その肉をちょっと見ただけで識別するのは難しいだろう。また、牛肉の栄養価の差は、少しだろう。しかし、その価格差は何倍もある。味については、それほど価値の差がある。コイルスプリングも同じである。見た目で判断できるのは、太さだけである。しかし、その性能差はが、牛肉以上だろう。ただし、価格差は牛肉ほど大きくない。
サスペンションは、ファッションパーツではないので、なるべく試乗させてもらうことに尽きると思う。信頼できるショップで相談したらと言いたいところだが、その信頼できるショップも僅かしかないという現実もある。困ったことだ。

JB23の純正コイススプイリング。1.6kgある。NKH製である。


HMSー2コイルスプリングのリヤ(2インチアップのコイルスプリング)、2.45kgある。フロントは、1.75kgとノーマルに比較して同じレベルだ。中央発条製のコイルである。

HMS-3のコイルスプリングのリヤ、HMS-2と同じ2.45kgである。

アフターで販売されている3インチアップのコイルスプリング。3.4kgあり、ノーマルに比べて1.7kg重い。バネ下はバネ上の10倍の差があるので、17kgボディーが重いと同等になる。
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