走行距離5kmのSJ30

スズキ歴史館に新車のSJ30がある。開館する前にフロントシートに座った事があるので覚えているのだが、確か走行距離が5km。
なぜ、新車かというと、1981年にSJ30のカタログ撮影のために使った車両なのだ。それを、磐田工場にある倉庫にしまい忘れて、20年が経過。ある日、倉庫の扉を開けると、このSJ30がいたというわけだ。その時は、すでにスズキ歴史館の計画があり、スズキにあったハーテックプラザへ移動され保管されていたのだ。

展示車両なので、望遠レンズでインパネを撮影。不鮮明だが、走行距離は一ケタなのはわかります。
スズキにとって、このSJ30の価値はとても大きいのです。1981年当時、4輪よりも2輪の売り上げが大きく、世界中の人々はスズキ=オートバイと思っており、『スズキには、4輪もあるの?』程度のイメージしかなかった。その当時、生産している4輪車は、アルト、キャリー、キャリーバン、セルボ、ジムニーの4種類でした。
普通車のカルタス1000が登場するのは、1983年であり、それまでスズキは軽自動車しかなかったのです。
世界に出て行くときに、ジムニー1000、SJ410は実に大きな役割をしたのです。トヨタのランドクルザーと同じ次元の話だったのです。
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